『袋とじ「根本宗子」』 / 東葛スポーツ×根本宗子
ヒップホップ演劇ユニット?!じゃあ私もラップします!
小劇場的には衝撃的 上出来な会場は六本木の
SuperDeluxe でラップする 3o'clock で Starting Up する
井上の『化粧』から始まるショウ 絶版のため図書館を推奨
始まるラップは意外や本格 サンプリング元には知ってる音楽
疲れたので箇条書きします
冒頭で触れたとおり、ベースは井上ひさし『化粧』。
- 作者:ひさし, 井上
- 発売日: 1988/12/01
- メディア: 文庫
サンプリングネタは例えば、スティービー・ワンダーの『Love's in Need of Love Today』。
ラップは東葛主導?どちらが主導だとしても、もう一方の監修は多分に入っている気がした。
- ラップオンリーではなく、一人芝居パートの合間合間にラップパートが挿入される様式。要するにミュージカルの使う構成。そのフォーマット上で、根本の私戯曲あるいは自己紹介のような芝居をうつ。
パロディ「もし根本宗子がカップ焼きそばの作り方を書いたら」が笑いのハイライト。ここは本公演にありそうな男女の痴話喧嘩をメタな笑いに転化させていて、おそらく構成(金山)が根本に内容を丸投げしていそう。
途中 『スーパーストライク』 箱入り時に撮影したと思われる、長井短と根本の VTR が挿入される。構成(台本)は少なくとも上演 4 ヶ月以上前にある程度は固まっていたということになるし、このあたりのスパンも独特な感じを受けた。
面白い部分はあったし、ヒップホップ文化を演劇に拡張するというコンセプトは良い。根本宗子をメタ化するというネタは、本人だけの構成・演出では中々やらないと思うので、そのような面を東葛に引き出してもらったことに関しても、ただただ有り難いと思った。
客入れ時に流れていた演劇ワークショップの映像2がめちゃくちゃ面白そうだった。フルで観たい。
情報
- 構成 金山寿甲
- 出演 根本宗子
- 於 SuperDeluxe3
- 開演 2018-02-27 15:00