公演中でもネタバレします。Google+ から過去ログも加筆移行中(進捗 7 割程度)。

『寝る前のハラ』 / ハラサオリ

双方向「ナイトルーティン」2 週間の記録

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  • 4 月 6 日から休みなく 14 日間、毎回 23 時から 40-60 分程度生配信された、IG ライブによるオンラインヨガストレッチ。
  • 視聴者からのコメントによるフィードバックやハラの体調、ほか道具立てなどに合わせて日々レシピ修正と変更を施しながらの 2 週間。概ね共通した進行は以下の通り:
    • あぐら座位における姿勢の正しかたについて、坐骨の位置、背骨の収まり、など
    • 腹式呼吸について
      • 新規視聴者のことも考えつつ、座位と呼吸については毎回時間をかけて解説
    • 手首 → 足指 → 足首 → 首まわりのストレッチ
      • 首まわりは頭半棘筋/胸鎖乳突筋あたりを
      • 時間のない回は時短メニューで
    • 肩甲骨を緩めていく
      • 手を背中側で組みながらあぐら座位のまま前傾、このとき骨が背骨側に寄る
    • 肩甲骨を緩めていく・続:「鷲のポーズ」
      • あぐら座位のまま
      • 肩甲骨を剥がす、腹式呼吸で息を吸ったときにグワッと剥がれる感覚がある
    • 肩甲骨を緩めていく・続:「猫のポーズ」
      • 肩甲骨の開閉を意識しながら
    • 骨盤のジョイントを緩めていく:「子供のポーズ(チャイルドポーズ)」
      • ポーズ解除時には、脱力を維持するように腰から首にかけて徐々に立てていく
    • 骨盤のジョイントを緩めていく・続:長座前屈
      • 骨盤ジョイント部の脱力を目的とするので膝はむしろ曲げていい
      • 腿と胸の密着が深呼吸ごとに増していくふうを意識する
    • 骨盤のジョイントを緩めていく・続:開脚前屈
      • 長座位と同じく、膝は曲げていい
    • 骨盤を拡げる:「花輪のポーズ」
      • 背骨の収まりを意識しながら胸を開いていくようにすると、自然と股が開く負荷になる
    • 骨盤を拡げる・続:仰向けの骨盤矯正ストレッチ
      • 軽く「赤ちゃんのポーズ」を経由する
      • 片膝を曲げた状態から外側に倒す
      • あるいは内側に倒しつつ身体を逆側にひねる
    • クールダウン:「死者のポーズ(シャヴァ・アーサナ)」
      • 2 分間
    • 締め:腹筋を使わないように(腕のみを使って)起き上がり、あぐら座位に戻って姿勢を整える
      • ありがとうございました
    • 「鷲」以降の「猫」「子供」「花輪」「長座」「開脚」は、回に応じて 3 つ程度をピックアップする感じ(緩める順序は肩 → 骨盤が維持される)
  • その他オプション
    • 「牛の顔のポーズ」
      • 初期に何回かレシピに組み込まれていた
    • 胸を開く(ポーズ名称不明)
      • 「花輪のポーズ」時のガニ股を維持しながら片方の腕を膝前面下(すね)を経由して背中に回す、逆側の腕はそのまま背中に回して背中で手を組む、胸を開くように首を天井に向ける
      • けっこうポーズをとるのがきつく難度が高いように感じる、これも初期に採用頻度が高めだった
    • 立位前屈
      • 長座時と同じく腰のジョイント弛緩が目的なので膝は曲げて良い
      • 上半身の自重を使って体を揺らして緩めていく
    • 「鳩のポーズ」、「鳩の王のポーズ」、「1 本足の下向きの犬のポーズ」、「鋤のポーズ」…
      • メインレシピ終了後の雑談時などにハラが勝手にやっている(シャヴァ・アーサナ後にやるのは本来あまり適切ではないとのこと)

「空間」は直に共有できなくとも、「時間」の共有は成立し得る。コメントという文字情報のみではあるが、視聴者はフィードバックを送ることができ、レシピは日々アップデートされていく。それだけでなく、例えば低気圧でハラの体調が悪い日の回、「生きた」配信は低気圧の日という時間だけではなく、低気圧という「空間」をも共有する(私は低気圧で体調を崩すという経験をほぼしたことはないのだが)。

いつでも見られるアーカイブではなく、毎日きまった時間にライブがあるという事実が寧ろ、参加者を場に向かわせる。それは IG ライブの左上に数値で現れる。ハラも自身のルーティンが監視され、継続することを望む。ストレッチ中はタイピングなどする暇がないためコメントなどのレスポンスも非常に疎ではあったが、双方向の時空シェアが確実に存在していた。

リアルタイム配信が終わって 1 週間が経つけれど、ルーティンとしてのヨガ自体は続けられている。どんなに配信視聴のキューをぶち込んでも、23 時前後の 30 分間はヨガのみに充てられるようになっている。ただ録画による固定化されたレシピは、やはりどうしようもなく双方が単方向化する。代替としてのオンラインヨガを探そうとしているが(この探し方もどうか)、「合理」を追求した知見のシェアという精神性を持ったヨガ配信はなかなか見つからず、軽くロスのようなものを覚えもする。先行きの全く見えなくなった事態の中で自己洞察の機会を喪わないように、他の配信も音楽の類も消して、少しずつ柔らかくなっていく実感のある身体に向き合う。換気扇の音。


メモ:ヨガマット
  • B YOGA(ビーヨガ):視聴者からのおすすめヨガマットの質問に対してハラが真っ先に挙げた。価格は 8,000 円からと高めか。
  • suria(スリア):次点で挙げていたブランド。実売で B YOGA より 2,000 円程度低価格な感じ。
  • ドンキで買ったヨガマット:ハラが配信で使っていたもの。

『寝る前のハラ』
  • 日時 2020-04-06 → 2020-04-19

    • 毎日 23:00-
    • 1 日だけリアルタイムで参加できなかった日は、1 時間早くヨガ自体は行った
  • 於 IG Live @halasaori

  • 記 2020-04-25